「特集 リハビリと褥瘡」
<2010年2月26日>
リハビリに関わる看護師さん向けの雑誌「リハビリナース」2010年3巻2号に記事を寄稿しました。この記事は「リハビリと褥瘡」という特集で、リハ医師、整形外科医師、看護師、セラピストなど様々な立場の方が寄稿するというものでした。私には過去に褥瘡で苦しんだ車いす使用者の立場とシーティングの専門家としての立場の両面から書いて欲しいとの依頼をいただきました。
最終的には私の担当記事を二つに分けて、シーティングの専門家の立場から褥瘡予防と再発防止がシーティングによって可能であることを話し、車いす使用者の立場からはコラムとして「車いすユーザーが、なぜシーティングの専門家になったのか?褥瘡の克服からシーティング・スペシャリストに、そして多くの人々のために」という体験記事を書きました。
コラムには私の学生時代の写真がありますが、今見ると骨盤が傾いているのが分かります。これがその後の座骨の褥瘡に繋がったのです。コラムの中には「専門家になって思い起こすこと」と題していくつかのメッセージを書きました。昔の私と同様に褥瘡で苦しんでいる方がそのメッセージを参考にして褥瘡予防や再発防止に繋げていただけたらと願っています。
「シーティングの専門家の立場から」の記事では、片側の座骨の褥瘡と尾骨の褥瘡へのシーティングによる対応について図とイラストを使って分かりやすく説明しました。シーティングによって姿勢が改善した症例も紹介させていただきました。
車いす使用者で褥瘡に苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。この記事がそのような方の褥瘡の予防と再発防止にお役に立てば嬉しい限りです。
雑誌「リハビリナース」2010年3巻2号は全国の書店にてご購入いただけます。 ネットでの注文はこちらをクリックしてください。