2005年メッセージと活動

山口アビリンピック2005

<2005年10月28~30日>
2007年ユニバーサル技能五輪国際大会の下見も兼ねて山口県で開催されたアビリンピックと技能五輪全国大会の国内初の合同開催大会の視察に行って来ました。障害者の職業技能を競うアビリンピックは23種目の競技を全国の都道府県から集まった266人の選手によって大会が開催されました。
アビリンピックには脊髄損傷者をはじめとする車椅子使用者、脳性麻痺者を中心とした歩行可能な障害者、視覚障害者、聴覚障害者、そして知的障害者が全国から参加していました。障害によって参加種目の傾向があり、車椅子使用者は座ってできるコンピューターや精密機器組立など、聴覚障害者は歯科技工に多く参加していました。コンピューター関連種目に参加していた視覚障害者は、特別な周辺機器を使うことで高い能力が発揮できることを証明していました。フラワーアレンジメントに参加していた視覚障害の女性もいました。知的障害者は縫製や木工など実際にものを作る種目はもちろん、喫茶サービスの実演を実際のお客さん相手に行ったり、パソコンデータ入力などの情報技術系の種目にも参加していて、その技術力の高さに驚きました。ここまで高いレベルの仕事ができることをもっと多くの企業の人事関係者や就労関係の方達にぜひ見てほしいと思いました。特に障害者の雇用に躊躇している企業の人事部の方にはぜひ観戦していただきたいです。ステレオタイプが崩れて考え方が一気に変わるでしょう。
来年香川で開催される国内大会を経て再来年に静岡県で開催される国際大会には海外からも多くの優れた選手が集まるので、できる限り多くの方たちに観戦に来てしていただきたいとです。選手としての参加もまだ間に合います。競技種目や参加方法など詳しくはこちらから。(写真左はワードプロセッサー競技、右は知的障害者のパソコンデータ入力を含んだデータベース競技)

 

山口技能五輪2005

<2005年10月28~30日>
昨年から委員になり、現在は財団の常任理事も務めることになった2007年ユニバーサル技能五輪国際大会の下見を兼ねて、山口県で開催されたアビリンピックと技能五輪全国大会の国内初の合同開催大会の視察に行って来ました。障害者の職業技能を競うアビリンピックは23種目、21歳以下の健常者の職業技能を競う技能五輪は43種目の競技が行われ、全国の都道府県から集まった1,364人の選手によって大会が開催されました。
未だに一般的には広く知られていない技能五輪とアビリンピックですが、初めて観戦した大会は本当に感動的でした。熟練した技による熱い戦いが繰り広げられ目が釘付けになりました。技能五輪では参加している若者の技能の高さと専門知識、そして真剣さに感動しました。多くの人が持つ21歳以下の若者のイメージは、コンビニや渋谷などにたむろしていて目的も持たないといったものです。マスコミがそのような若者を多く取り上げたことで作られたイメージでしょう。しかし自分の中にあったステレオタイプのイメージは技能五輪で競い合う選手の姿を見て完全に覆されました。
私の観戦した石工や庭園の競技では職人肌の青年たちがものづくりの技を競い合っていました。自動車メーカー等の企業が多くの選手を送り込んでいた電子機器組立競技では彼らの専門知識と技術力の高さに圧倒され、企業のロゴを背負って戦う彼らの姿はとてもかっこよかったです。女性が中心の洋裁や和裁でも彼女たちの専門知識と技が光っていました。若い女性が武道場の畳の上に座って着物を仕立てる和裁競技では、伝統の技術と技に感動しました。予想を何十倍も上回る感動!実は全く予測していませんでした。実際に大会を見るまでは解らないでしょう。この大会を一人でも多くの人達に見ていただき、この感動を味わっていただきたい。最近の若者にもこのような素晴らしい技術者や技能の継承者がいることが分かると日本の未来がとても明るく感じます。(写真左は柔道場で行なわれた和裁競技、右は専門学校生中心に戦われた洋裁競技)

 

Medtrade2005

<2005年10月18~20日>
今年も例年通り10月に米国の福祉機器展メドトレードが開催されました。今年の開催地はアトランタ。初めて直行便を使って出張しました。毎年この展示会では展示に加えて様々な講習会が開催されるので楽しみにしているのですが、今回は取引先との会議がびっしりとスケジュールされていたので、毎日ひとつずつ早朝の講習会に参加しました。今年受講したのは「シーティングにおける快適性」、「マット評価」、「障害児の早期シーティング」。どのセミナーでも新たな発見や自分の知識の再確認ができてよかったです。
初日などは会議が5つもあったので、展示会場を見ることもできませんでしたが、2日目には時間を作ってまず取引先のブースを回って新製品の説明を受け、3日目にはその他のブースも回ることができました。今年はどの取引先も多くの新製品を発表していたので、来年は日本でも新製品ラッシュになりそうで楽しみです。
サンライズメディカルは新しいコンセプトの電動車椅子と手動車椅子そしてシーティング・システムを発表。ブースの中央に仮設の家を作ってその中で重度障害者が環境制御装置を駆使して生活するシミュレーションをデモしていました。(写真左)タイライト社も多くの新型車椅子を発表。(写真中央は会場外に駐車していたタイライト社のトレーラーの前で社員と)圧分布測定器のXセンサー社も最新のモデルを発表。これらの優れた新製品を日本に紹介できる来春がとても楽しみです。(写真右は最終日の打ち上げで行ったシュラスコのお店で)

 

国際福祉機器展・HCR2005

<2005年9月27~29日>
今年もHCRが東京ビッグサイトで開催されました。今年も週末の開催は実現されませんでした。毎年訴えていることですが、海外の福祉機器展のように週末に開催して、働く障害者が会社を休まなくても見にこられるようになることを切望します。
今年も私は毎日セミナーの講師を務めました。初日は障害児の二次障害防止のためのシーティング、2日目は車椅子による褥瘡予防と再発防止、そして最終日はスタンディングの効用についてお話ししました。どのセミナーも満員になり、特に障害児のセミナーと褥瘡のセミナーは、立ち見のスペースどころか、床に座るスペースもなくなるほどの大盛況。(写真右)とても嬉しい状況でしたが、会場に入れずにお帰りになった方も多かったので、同様のテーマのセミナーを今後も多数開催していく予定です。普及活動をはじめてから今年で12年目を迎えたシーティングに対する関心の高まりに大感激。これからも更なる普及と車椅子を使用される方の問題解決のために尽力していく所存です。
今回もアクセスのブースは海外の輸入元との合同ブースになり、海外の担当者が多数来日して、ブースを手伝ってくれました。昨年とても好評だった「シーティング体験コーナー」を今回も提供して、多くの方にシーティングによる姿勢の変化を体験していただきました。さらに圧分布測定器で座圧を測って実際に圧のかかっている箇所について視覚的に確認していただいたり、スタンディングを試していただいた方も多かったです。私のテレビを見たりラジオを聴いてブースを尋ねていただいた方もとても多く、嬉しい悲鳴でした。多くの方に興味を持っていただき、休む時間もないほどの大盛況ぶりに大感激の3日間でした。ブースにおいでいただいたみなさん。本当にありがとうございました。

 

テレビ放映、ラジオ放送

<2005年9月3日、5日、20日、21日、24日、26日>
7月に収録したNHK教育テレビの福祉番組「きらっといきる」が放映されました。9月3日の本放送と5日の再放送の後には、全国から多くのメールや電話そして手紙でシーティングの依頼が届きました。メディアの力に改めて驚くとともに、日本全国にはまだまだ多くの障害者や高齢者が車椅子の問題で悩んでいることも再認識しました。私に加え、東京と大阪のスタッフ総動員で問い合わせに対応し、多くの方にシーティングを処方しました。そして多くの方たちの姿勢を改善することができ、みなさんに喜んでいただきました。この喜びが私たちのやり甲斐になり、更なる意欲が生まれてきます。
テレビの余韻も冷めやらぬ20日と21日には8月に収録したラジオの放送がありました。とても朝早い時間にもかかわらず、多くの方に聴いていただき、またまたメールやお電話をいただきました。シーティングについてもお話ししたので、シーティングの依頼もさらに増えました。
さらに24日と26日には「きらっといきる」が再放送されたのです。またまたメールなどでの依頼が届いたのでラジオを聴かれた方かと思ったら再放送されたということを知ってびっくりしました。こんなに早く再放送をしてくださって嬉しいです。このような大きな反響をいただいたことを胸に、これからも車椅子や姿勢に関して問題を抱えている方の問題解決をお手伝いして、痛みや二次障害を防止して、元気に車椅子で活動できる時間を延ばし、自立度を向上することで介護や介助の軽減を達成して多くの方に喜んでいただきたいと思います。

 

第22回日本身体障害者水泳選手権大会

<2005年9月17~18日>
春にスタートした身障者の水泳のシーズンは、6月の関東大会、7月の東京大会、8月のジャパンパラリンピックを経て9月の日本選手権で幕を閉じます。今年の日本選手権には、全国から44のチームに個人参加者を加えた348人が参加して、神戸のポートアイランドスポーツセンターで開催されました。今年はジャパラの出場を見合わせたので、私にとってこの大会が唯一の全国大会となりました。今年は仕事との兼ね合いで100m出場のための泳ぎ込みは無理だと判断して50mに絞って練習し、平泳ぎに加えて自由形にも参加しましました。
平泳ぎの招集に行くと、いつも大会で対決するK君の負傷による棄権を知りました。唯一競い合える相手の不参加で、異なったクラスの選手たちも参加していた私の組では2番の人に30秒以上もの大差を付けてのフィニッシュ。タイムをチェックすると58秒31。今年の目標だった60秒は切れましたが、あと1秒で大会記録だったと知って、残念でした。
次に行われた50m自由形では驚異的な37秒台の記録を持つ兵庫県のKさんと対決。予想通りぶっちぎられてしまいましたが何とか2位を確保。レース後、私は平泳ぎに参加した人からアドバイスを求められ、私は自由形のKさんからアドバイスをもらいました。このような交流もいいものです。大会の進行表に添付されていた大会記録を見ると短水路の50mと100mの平泳ぎは10年前の私の記録がまだ残っていました。50mの51秒61はもう自分でも破れない記録かもしれません。早く新しい選手が登場して活躍してほしいので、そのためのお手伝いができたら嬉しいです。特に脊損で水泳、それも平泳ぎをやりたい人はぜひご連絡ください。
水泳を再開してから体力と持久力が復活して、すこぶる健康なので、今年のシーズンオフも水泳を続けてコンディションを落とさずに来シーズンに備えたいと思います。

 

ラジオ収録

<2005年8月31日>
NHKラジオの「ラジオ深夜便・こころの時代」から出演依頼をいただき、8月31日に東京のNHKで収録を行いました。放送は9月20日と9月21日。放送時間は「ラジオ深夜便」の1コーナーとして放送されるため、午前4時台に40分程ということです。
「こころの時代」には、今から8年前の1997年の8月にも出演させていただいています。当時は、バルセロナパラリンピックの選手を経て、日本初の身障者のためのスポーツ情報雑誌だった「アクティブジャパン」の編集長をしていた時でした。一般的に全く知られていなかった身障者スポーツが、やっと認知され始めた時だったので、身障者の自立とスポーツについてお話ししたように覚えています。放送の4年後、今から4年前の2001年には、再放送としてもう一度放送していただきました。
今回は、2日連続で出演させていただくことになったので、1日目には私自身の米国での体験を中心に日米のリハビリや身障者に対する考え方の違いについてのお話。2日目には日本に帰国してからの様々な活動を中心にお話ししました。シーティングやユニバーサルデザインについても少しお話ししています。
写真は収録後に番組のパーソナリティの河村陽子さんと一緒に撮った写真です。

 

インドネシア・メナド・ダイビングツアー2005

<2005年8月14日~20日>
今年の夏休みは、インドネシア・スラウェシ島の北東部にあるメナドへのダイビングツアーに参加しました。ボルネオ島(インドネシア語ではカリマンタン)の北西部にあるシパダンには2年連続で行って、とても楽しいダイビングを楽しんできたのですが、だんだん観光客も多くなり自然も破壊されてきたので、もっと自然が残されていて魚の多い場所で潜りたいと、色々考えた末の結論がメナドでした。スラウェシ島はボラカイ島の東に位置しており、今回はクアラルンプール経由ではなくシンガポール経由で行ってきました。
メナドでは、新しくできたばかりのリゾートに泊まり、写真のメナドトゥアとブナケン島周辺の大好きなドロップオフでのダイビングを毎日楽しみました。メナドは透明度も良いので豪快なドロップオフの地形がよく見えてとてもダイナミック。潜った8本すべてが楽しくて快適なダイビングでした。魚の群には圧倒されるばかり、マクロ系の生物の写真もたくさん撮ることができました。さらに詳しいメナド・ダイビングツアーのレポートはこちらから。

 

久々のテレビ番組収録

<2005年7月9日>
NHK教育テレビの福祉番組「きらっといきる」から出演を依頼していただき、6月の最終週から撮影をしていましたが、この土曜日に大阪のNHKでスタジオ収録を行い、番組が完成しました。放送は9月3日の午後8時。再放送が9月5日の午前5時30分です。
私自身のことではなく、私がライフワークとして取り組んでいるシーティングを取り上げていただいて、シーティングの普及に繋がり、車椅子上の姿勢で悩んでいる方たちに情報が提供できれば、ということでお受けした番組出演でしたが、ディレクターのMさんが詳しくシーティングについて勉強して、密にコミュニケーションをとって作ってくれたので、とても良い番組ができあがったと思います。実際にシーティングをする場面でモニターになってくださったタマキさん、シーティングの成功例として出演してくださったアスカさん、その他多くのみなさんにご協力いただきました。ありがとうございました。
スタジオではMCのジェフさんと小林さんの質問に答えたり、車椅子の牧口さんに実際に体験していただいたシーティングについてお話ししました。実はこの番組の顔でもある牧口さんとは1996年に「未来の車椅子」というシンポジウムでパネリストとしてご一緒して以来の再会でした。
後から考えるともっと詳しく説明すればよかった、あれも言えばよかったと悔やまれる面もありますが、専門家向けではなく障害を持った方自身に見ていただくのと、時間の限りもあることなので、あとは編集にまかせて放送を楽しみに待ちたいと思います。
写真は収録後に番組のパーソナリティの方たちとディレクターのMさんと一緒に撮った記念写真です。

 

水泳シーズン、スタート!

<2005年6月19日>
一昨年から自分の健康とスクーバダイビングの基礎体力づくりのために再開した水泳ですが、毎年秋の日本選手権が終わると、仕事が忙しいことを理由に泳ぐ機会がなってしまいます。毎年、春になると関東大会にエントリーすることで自分にはっぱをかけているのですが、30代までは1ヶ月も練習すれば元に戻った体も40代をすぎると戻りが遅くなり、特に昨年は東京大会の後に足の指をケガしてジャパンパラリンピックはドクターストップ。その後の日本選手権も日程が国際福祉機器展の翌日ということで出場を断念。泳いでいなかった期間が長かったため今年は体を戻すことが大変で、とても長い時間がかかりました。「間を空けると大変だから泳ぎ続けた方がいいよ」と知人の水泳コーチにアドバイスをもらいました。
そんな中での関東大会、今年は埼玉の障害者交流センターで開催されました。今年はジャパンパラリンピックには出場しないことにしたので、9月の日本選手権の標準記録突破を第一の目標としました。練習不足でタイムは満足のいくものではありませんでしたが、標準記録はクリアすることができたので、これからも定期的に泳いで日本選手権を目指しながら体づくりと健康維持を行いたいと思います。
今大会で、競泳を始めた頃の自分を思い出す出来事がありました。一緒に50m平泳ぎに出場した、まだ競泳を始めて間もない青年が、平泳ぎのテクニックを教えてほしいと私に話しかけてきたのです。私自身18年前に初めて出場した日本選手権で対戦して完敗した高須さんという選手にアドバイスをいただき、彼を目標にして頑張った結果が多くの大会での優勝やパラリンピックでの入賞に繋がったと思っています。私も話しかけてきたH君にその場でいくつかアドバイスをしましたが、今後も引き続きアドバイスや指導を行って、彼が私の記録を破るような選手になり、パラリンピックに出場できるようになるまで手伝えたら嬉しいです。

 

 

シーティング新製品研修

<2005年6月6~9日>
昨年、クイッキーやジェイの親会社であるサンライズメディカル社がシーティング部門の強化のために吸収合併したシーティング製品メーカー3社の日本総代理店としてアクセスインターナショナルが活動することになり、新たに扱う製品についての研修のため、シアトルに行ってきました。研修初日はモールド型シーティング・システムのリハビリテック社の製品についての研修でした。全く新しいコンセプトのモールド型シーティング・システムは素晴らしいの一言に尽き、今までに対応できなかった重度の変形のある方にも快適で自立を支援できるシーティング・システム提供できると確信しました。私自身日本での発売が待ち遠しい製品です。既にこの製品を提供したい方が何人も頭に浮かんでいます。
2日目は米国のカスタム・シーティング・システムのメーカーとしては最大手のAES社の製品トレーニング。こちらの製品は細かいカスタム対応が可能なため、これまでのジェイのシーティング・システムでは対応しきれなかった細かい個別対応が可能になり、我々が提供できるシーティングの幅が大きく広がりました。こちらも待ち遠しい製品です。
3日目には、工場見学に加え、元々我々が代理店をしていましたが、今回の合併でサンライズ・グループの一員になったヘッドサポート製品のトップメーカー、ウィットマイヤーバイオメカニクス社の製品とジェイ製品についての会議や研修を行いました。今回の研修を終えて、サンライズメディカル同様、我々も日本で障害児から高齢者、軽度から超重度まで、すべての車椅子使用者に対応できるシーティングを提供できるようになったと確信しました。日本の皆様に製品を提供できる日が楽しみです。ご期待ください

 

 

ブライアン・アダムス

<2005年4月27日>
主治医のM先生がブライアン・アダムスのご両親とお知り合いということで、日本公演に招待され、私も連れて行っていただきました。大学留学中によくラジオで流れていたブライアン・アダムスの曲は帰国後もよく聴いていたし、CDもたくさん持っているのでお誘いを受けて大喜びでした。会場に到着し、VIP席に案内されましたが、もちろんそこは車椅子対応ではなく、いつも使っている車椅子席に移動しました。まだ日本には車椅子のVIPはいないのか?
車椅子席に着くと、友人の岡部くんを発見!私の大好きなイラストレーターとして、このホームページでも紹介したことのある彼は、収入のすべてをコンサートに使っているのではと思うほどのロック大好き青年。C4の頸髄損傷ながら、ヘッドコントロールで電動車椅子を操って電車に乗り、大好きなロックのコンサートがあれば一人でどこにでも出没しているのです。
そしてコンサートがスタート。内容は想像を遙かに超えて盛り上がりました。彼の分かりやすい楽曲は日本人にも歌いやすいのでしょう。会場全体が何曲も大合唱したコンサートは、今まで体験したことがありませんでした。さらにアンコールを2回。そして最後には一人でステージに登場して数曲を歌ってくれました。大満足です。
コンサート終了後、ブライアン・アダムス本人と一緒に写真を撮ることができました。こちらも良い思い出になりました。ブライアンと私は同じ年だそうです。

 

 

流氷ダイビング2005

<2005年3月5日>
今年で3年連続となる流氷ダイビングのため北海道・知床半島の宇登呂に行きました。今回は今までで最も温かかったため、網走では流氷が溶けたり沖に流れてしまっていましたが、宇登呂にはしっかりとした流氷がありました。ダイビング当日は晴天で気温も0度と温かかったので、とても快適に流氷ダイビングを楽しむことができました。1月に積丹半島の先端で野生のトドと潜った海獣ダイビングの時の悪天候(暴風雪と荒れた海)に比べれば流氷ダイビング環境はプールのように穏やか。氷点下2°の水温に対しても、今までの経験からドライスーツの下に着るインナーを工夫し、カイロを使い、ドライフードとドイミトンに加えて唇と頬を保護するリップガードを使うことで、とても快適に潜ることができました。今年はクリオネが少なかったのが残念でしたが、流氷下で初めて見つけたウミウシやハナジロガシ、エゾクサウオ、ベロ、ウリクラゲ、ヒダベリイソギンチャクなど多くの水中生物の写真を撮ることができました。今回のツアーは旅行記にしませんでしたが、2003年と2004年の流氷ダイビング旅行記はこちらの旅行記のページからどうぞ。
今年のように流氷が少ないのは地球温暖化が原因だと言われています。こんなに素晴らしい流氷が日本に来なくなってしまったら悲しいことです。楽しい流氷ダイビングでしたが地球温暖化についても考えさせられた3度目の知床でした。

 

ATセミナー

<2005年1月25日>
大阪で、コミュニケーションとシーティングのセミナーを開催しました。障害を持った方が、コミュニケーション機器などのAT機器を使用するためには車椅子上での姿勢が大きく影響することはセミナーでいつもお話ししていますが、今回はまさにそのテーマで、コミュニケーションとシーティングのセミナーを統合した形で開催しました。午前中にコミュニケーションエイドの基礎、午後からシーティングの基礎についてお話しした後、シーティングとコミュニケーションエイド・フィッティングの実際と題して、シーティングとコミュニケーション機器を使いこなしている脳性麻痺のS君にデモンストレーションをしてもらいました。
S君は脳性麻痺で、四肢麻痺、言葉をしゃべることもできない障害です。しかし頭脳明晰で、身体の中で唯一随意に動かすことができる腿の内側でスイッチを押すことでコンピューターやコミュニケーション機器を見事に扱うところを披露してくれました。シーティングの施された車椅子を使うようになって、姿勢が崩れたりしなくなり、疲れなくなってコンピューターを使える時間も延びたそうです。今回は、そのスイッチでキネックスというソフトを使って自分でパワーポイントのプレゼンテーションを作成し、なぞなぞを出題したり、学校で発表した夏休みの自由研究を発表して見せてくれました。
参加者の方たちはとても感心していましたが、電動車椅子に初挑戦したときのビデオにはさらに感心していたようです。前述のスイッチを押すことで、特殊コントロールのひとつであるシングル・スキャンという方法を使って電動車椅子を動かしています。方向を設定して進むという形で、先生が用意したスラロームのようなコースを自在に動き回る姿は凛々しささえ感じられました。
今回協力してくれたS君のデモンストレーションは、どんな障害があっても適切な機器を使用すれば可能性は無限大に広がることを教えてくれました。さらに適切なシーティングによって活動時間は延び、二次障害を予防して健康に生活していけることを示してくれたと思います。
今回のセミナーにはS君のお母さんにも登場していただいて、話していただきました。数年前から存じ上げているお母さんが彼を信じる気持ちの強さが今のS君を創り、将来のS君を支えていくのだということが強く感じられました。これからも、このようなセミナーを行って第2第3のS君やS君のお母さんをサポートして行きたいです。

 

2005国際シーティング・シンポジウム

<2005年1月20~22日>
今年も国際シーティング・シンポジウムに参加してきました。今回で21回目になるISSは、フロリダ州オーランドで開催され、朝から晩まで様々な講習が行われ、シーティング関連製品の展示会も同時開催されました。カナダとアメリカを中心に世界中から多くのPT、OTを中心とするシーティング関係者が参加して勉強していました。これまでもプレシンポジウムでは半日や丸一日のコースがありましたが60分や90分のコースが中心でした。しかし今年は4時間コースと2時間コースが中心になり、内容も濃いものになっていました。
今回私が受講した中で特に勉強になったのは、圧分布測定器を使って褥瘡予防や再発防止を行ったりシーティングに活用するプレッシャーマッピングのコース。私は2つの2時間コースを受講しましたが、特に圧分布測定の臨床プロトコル(手順)についての講義はとても役に立ち、実際に現場で使っていただける技術なので日本でも広めて行きたいと思いました。
今回は講義に加えて多くの取引先との会議や商品トレーニングに追われる毎日でした。昨年ジェイの親会社であるサンライズメディカルがシーティング事業の強化のために、シーティング関連企業3社を傘下に収めたので、製品のラインナップが広がり、提供できるものが増えて嬉しいのですが、覚えることも多くなってたいへんでした。写真は初日のキーノートスピーチの様子です。

 

海獣ダイビング

<2005年1月8~9日>
2003年、2004年と続けて北海道・知床半島の宇登呂に行って流氷ダイビングを楽しみました。今年2005年は積丹半島の先端にある幌武意に行き、アクアキャット主催の野生のトドと潜るダイビングに挑戦してきました。日程中ずっと天気は雪。ダイビング当日は大雪と高い波により、トドのいるマッカ岬に船を出すことができず、湾内で調整ダイブをして翌日に期待。2日目には海況が少し回復したことで出航でき、マッカ岬のトドのいるポイント近くに潜ることができました。潜降して岬の先端方向に進んで待っていると、突然体長2.5mほどのメスのトドが出現、我々の周りを泳ぎ回ってくれました。感動!!その後も2度戻ってきて最短3mの距離まで近づき、左右のヒレで体を揺らしたり回転して泳ぎ回る姿を存分に見せてくれました。その後エントリー地点の方向に戻ってホテイウオなどを見ていると、今度はオスのトドが出現して近寄ってきてくれました。1ダイブで2頭のドドと遭遇することができて大感激!その日の2本目のダイブがマッカ岬の近くまで船で行きながら、海と天候の悪化のために中止になったことを考えると、1本目にドドが見られて本当にラッキーでした。氷点下5度という気温と横殴りの雪という今までで最も過酷な状況の中、海も荒れ、流れやうねりもありましたが、トドと水中で会えたことで積丹半島の先端まで行った甲斐がありました。思い出に残るダイビングでした。さらに詳しい海獣ダイビングのレポートはこちらから。