2008年メッセージと活動

4つのセミナーと1つの講演 in 1週間

<2008年12月3~8日>
12月の1~2週にセミナーと講演の依頼が集中してしまいました。どのご依頼もとても意義のあるものだったのですべてお受けしました。その結果1週間(正確には8日間)で4つのセミナーとひとつの講演という超ハードスケジュールになってしまいました。
まずは3日に千葉リハビリテーションセンターでセミナー。小児関係の部門からのご依頼でしたが成人や高齢者関係の方も多く集まっていただき嬉しかったです。7日には佐賀大学医学部でのシーティング研修会。松尾清美先生のご依頼で午前中に松尾先生がご自身の研究と北欧を中心に行われている張り調節のシーティングについてお話しし、午後に私が米国・カナダ・豪州等を中心に行われているシーティング(ソリッドバックとソリッドバックを使用したシーティング)についてお話ししました。参加者の方は2つのタイプのシーティングの両方について学べたので、とてもお得だったと思います。
翌日の8日には中野の商店型の方たちのご依頼でユニバーサルデザインの街づくりについて講演。9日には関東地方を中心に展開している高齢者施設の施設長さんを対象としたシーティング研修会、そして10日には当社の代理店向けにシーティング実践セミナーとしてシーティング技術について教えました。
シーティングのセミナーの対象者は初心者や障害児(者)の家族からベテランのセラピストや医療関係者まで、内容もシーティングの概念から実践的な技術まで、シーティングの対象としては障害児から高齢者、そして軽度な障害から重度な重複障害と様々。時間も1時間の研修会ら丸一日のフルセミナーまで様々あります。今後も様々なレベルの方を対象にして、興味のある内容で役に立つセミナーや研修会を提供していきたいです。

 

2008岩手シーティング実践研修会III

<2008年11月13-14日>
いわてリハビリテーションセンターの協力を得て昨年から開催している岩手県のシーティング普及活動。2008年の第3回目は二日間に渡って盛り沢山の内容で行いました。初日は実践研修の第二弾として、いわてリハセンターの重度障害者の方のシーティングと前回シーティングを行った重度障害者施設のモニター2名の再評価。夕方には担当者の方達と事例検討会を開催しました。二日目には岩手では初めての試みとして、障害児の施設でのシーティング研修会を開催しました。昨年、高齢者のシーティングを中心にスタートした岩手のシーティングが重度障害者や障害児にまで広がってきたことをとても嬉しく思います。
いわてリハでモニターになっていただいた方は低酸素性脳症の青年で、筋緊張が強く、不随意運動や激しい動きがあって座位を取ることがとても難しい状態でした。足は両脚ともシートの上に乗せてしまうほどでした。そこで彼にとって最適なコントゥアシートを提供し、背面の形状を合わせ、骨盤ベルトで骨盤を適切な傾きに保持すると、びっくりするほど落ち着いて、まったく筋緊張や不随意運動が起こらない状態になりました。表情もとても穏やかになったので、リハのスタッフや担当の医師の方もその変化に驚かれていました。(↓写真)
その後、午後から10月に研修会を行った重度障害者施設に行き、追跡研究の一環としてモニターなっていただいた脳性麻痺の青年と脊髄損傷の年配の女性のシーティングを再チェックして調整しました。2人ともシーティングによる新しい(良い)姿勢にずいぶん慣れてきたようでした。シーティング後に様々な良い変化があったことも報告していただきました。
初日の夕方にはリハセンターのシーティングチームのスタッフの方々とミーティングをして、追跡研究として、これまでにモニターとしてシーティングを提供した方たち数名について担当者から報告がありました。骨盤の後傾や傾きの改善、体の傾きの改善、頭頸部のアラインメントの修正、ずり落ちなくなった、リクライニングが不必要になった、除圧が可能になってた等様々な改善点が見られましたが、特に特老施設の担当者にとっては座らせ方が難しいといった問題点もあったので、さらなる改善ポイントについて検討しました。

二日目は朝から岩手県立療育センターに行き、スタッフの方達に向けて障害児のシーティングについて2時間の講義を行いました。昼食後にはモニターになっていただいた方2名に対してシーティングを実際に提供するところを評価から機器の設定までお見せしました。一人目のモニターは昨年の重度障害者施設モニターになっていただいた脳性麻痺の女性。問題だった高い筋緊張をシーティングでコントロールするところをお見せしました。多くの人の前たったこともあり、昨年と比べると筋緊張の緩和が少し弱かったようですが、姿勢と筋緊張の緩和は可能でした。
二人目のモニターは痙直型アテトーゼ型の脳性麻痺の小さなお子さん。多くの人の前だったこともあって泣いてしまいましたが、筋緊張の緩和はとてもうまくでき、首の安定を含めてとてもよい姿勢で座ることができました。お母さんの希望もあり、彼女にはモニターとして今後も参加していただく事になりました。前述のモニターの方と共に追跡研究の対象になっていただき、シーティングによる効果を見ていきます。療育センターのスタッフの皆さんにとっては初めてのシーティング研修会でしたが、とてもよい反応をいただいて嬉しかったです。今回は姿勢の改善や問題解決が可能なことを理解していただけたので、次回は技術的な面をお教えしたいと考えています。(↓写真)
冒頭にも書かせていただきましたが、昨年スタートした岩手でのシーティング普及活動は、最初の1~2年は高齢者と脳卒中、脊髄損傷者を中心に行う予定でした。しかしリハセンターのスタッフの方達の知識と技術力の向上が早かったので、予定よりも早く障害児の施設でシーティング講習会を開催することができました。来年はさらに高いレベルの知識と技術を提供して、障害児から高齢者、そして重度障害者まですべての車いす使用者に対してシーティングが提供できるように岩手県でのシーティングを完成させていきたいと思います。

 

大学での特別講義2008

<2008年10月16日、11月4日>
10月に法政大学で、11月に早稲田大学で特別講義として講演をさせていただきました。法政大学は今年で6回目となる恒例の特別講義。当初はロボット技術の福祉利用を目指す学生さん達への講演でしたが、だんだん対象が拡がって行って、最近では技術系から社会福祉系まで様々な分野の学生さんたちに集まっていただいています。国際遠隔講座「福祉工学」講義として講演会場の千代田区九段のキャンパスから他の2つのキャンパスに同時中継という形で講義させていただきました。「高齢者と障害者の自立支援における道具と設備の考え方」と題して自立支援のための道具の駆使とユニバーサルデザインの環境の提供についてお話ししました。
早稲田大学の講演は、障害者福祉論2の特別講義として講義所沢キャンパスに於いて1年生から4年生まで100名以上の学生さんにお話しさせていただきました。人間環境科学科、人間情報科学科、健康福祉科学科という様々な分野の学生さんに集まっていただいたき、障害者や福祉とはあまり関連のない進路に進む学生さんも多かったので「自立支援を中心とした障害者と高齢者に対する考え方について」と題して、少子高齢化社会の日本に於いて、人手による介護を中心とした対応の問題点と解決策、そして本当にすべての人の役に立つユニバーサルデザインの街づくりについてお話ししました。
どちらの大学でも学生さんたちが最後まで真剣に聴いてくださって嬉しかったです。講義後の感想には「実際には使えないUDが多いことに驚いた」「障害者や高齢者に対する考え方が変わった」「高齢者は介護されることを望んでいると思っていたので考えが変わった」「高齢者対策は介護に人手を増やすことしかないと思っていたので道具と設備の駆使という方法に驚いた」「本当の意味での自立支援の考え方に驚いた」など問題点を理解して、改善の方向性が見えたようでした。学生さんたちが社会に出た時、様々な仕事に就いた時にこの考え方が役立つことを願っています。

 

2008千葉アビリンピックで講演と展示

<2008年10月25日>
昨年、ユニバーサル監修プロデューサーとして3年以上も関わってきたユニバーサル技能五輪国際大会が静岡県で開催されました。今年はその国内大会である第46回技能五輪全国大会と第30回全国障害者技能競技大会(アビリンピック)が千葉県で開催されました。幕張メッセ国際展示場9~11ホールで10月24~26日に開催されたアビリンピックでは25日に障害者ワークフェアが開催され。昨年に引き続き、就労支援機器の展示と講演を依頼していただきました。
今回はすべて「働く」ということにフォーカスを当てて、展示では「適切なシーティングで一日中元気に働こう!」をテーマに、車いすで体に痛みを感じている方や一日中車いすで働くことが辛い方に、体に合わせた車いすシーティングによって、残存機能を最大限に発揮できるようになり、車いすで一日中快適に仕事をすることができることをお話しして、シーティング体験をしていただきました。
講演は障害者ワークフェア2008のステージにおけるプレゼンテーションの一環としてご依頼いただきました。プレゼンテーションとしては長い45分という時間をいただきましたが、シーティングの講演としては短い時間なので、シーティングの技術的なことは省いて、シーティングによって何が可能になるかを中心に「元気に疲れずに働くためのシーティング」というタイトルでお話しさせていただきました。
「シーティング」という言葉も知らない方も多く、セミナーや研修会のように興味のある方が集まるイベントではないので、聴講者に集まっていただけるかどうか心配でしたが、かなり多くの方に集まっていただき、実際に車いす使用者で働いている方が集まってくださったのが嬉しかったです。
講演後に車いすの方達と話してみると、講演の内容に驚かれた方が多く、車いすで痛みを感じていたり一日中車いすで活動するのが辛いという方も多くいらっしゃいました。まだまだ車いすは移動の道具であって一日中快適に使用するのは無理だと考えている方が多いのを実感しました。私や私がお手伝いした多くの方達のように一日中車いすで快適に活動したり、仕事をしたりすることは可能だということを今回の講演、ブースでの展示、そして会場で多くの方にお伝えすることができました。実際にシーティングの依頼も多くいただいたので、シーティングを提供して元気に車いすで働く方を増やしていきたいです。

 

2008岩手シーティング実践研修会

<2008年10月10-11日>
いわてリハビリテーションセンターの協力を得て昨年から開催している岩手県のシーティング普及活動。2008年第二回は実践研修会を2日にわたって開催しました。初日は障害者施設に於いて入所者2名の公開シーティング。これまでの普及活動は脳血管障害等の高齢者が中心でしたが、今回からはさらに障害の重い方を対象にしたシーティングをスタートしました。二日目は、第一回の研修会後に開催依頼をいただいた特別養護老人ホームにてシーティングの講義と入所者の方5名の公開シーティングを行いました。
初日の会場である障害者施設に到着すると、ほとんどの入所者の方達がかなり重度な障害であるのが分かりました。シーティングでは重度障害の方にも対応できますが、変形や拘縮が進むと、完全に直すことはできなくなり、目的は悪化の防止、痛みの除去、機能性の向上などが中心となります。一人目の症例は高齢の脊髄損傷レベルの対麻痺の女性。進行した側彎と骨盤の回旋があり、股関節の拘縮により大きく後傾して座ることしかできませんでした。さらにシーティングを難しくしたのは左脚の強い外転。しかしクッションを改造することでかなり垂直に座れるようになりました。
二人目の症例は脳性麻痺・四肢麻痺の男性。この方も股関節の拘縮があり、ずり落ち姿勢に加えて進行した円背がありました。なんとか姿勢の改善をすることはできましたが、本人が新しい姿勢に慣れることが難しく、胸ベルト等も使用して対応しました。お二人には追跡研究の一環として、車いすとシーティングを提供して半年ほど試してもらい、その期間に随時調整を行いながら様子を見ていくことになりました。
二日目の特別養護老人ホームでは、午前中に前回の研修会の参加者で実践セミナー参加を希望される方、職員、そして入所者の家族の方を対象に2時間のシーティング講義。昼休みを挟んで午後からは希望された入所者の方5名の公開シーティングをさせていただきました。対象者は70代後半から90代の高齢者の方々で、慢性関節リウマチ、くも膜下出血、脳血栓後の後遺症などの障害。様々な合併症があり、側彎、円背、回旋などの問題、ずり落ちたり片側に傾くなどの悪い姿勢をとっていました。褥瘡の危険性や嚥下困難、痛み、便秘といった問題もありました。ほとんどの方に股関節や膝関節の拘縮の問題があったことも良い姿勢をとることを難しくしていました。
特に拘縮の対応のためのシーティング機器の調整に時間がかかってしまいましたが、すべての方に対して姿勢の改善を提供することができ、多くの問題を解決することができました。急に新しい姿勢をとったことで、慣れない方もいらっしゃいましたが、リクライニング式などの大がかりな車いすが必要なくなってシーティング搭載の普通型の車いすが使用できるようになった方もいて、家族からも喜びの声が上がっていたそうです。今回の対象者からも追跡研究の協力者を選んで、半年間のシーティングのモニタリングをしていく予定です。
研修会の最後に、参加者の方達に実際にシーティング機器を使用していただくハンズオン・セッションを行いました。最初に講義を聴いて、実際にシーティングをするとところを見て、実際に自分たちでも試せたことがよかったとの感想を多くいただきました。これからもこのような実践的なシーティングセミナーを岩手でそして全国で開催していきたいです。

 

2008障害児セミナーin東京

<2008年10月5日>
久しぶりに東京で障害児の家族と関係者向けに総合セミナーを開催しました。今年の5月に私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」が発売されて以来、全国各地からシーティングの依頼とセミナーの開催依頼をいただいていましたが、地元東京でのセミナー依頼の声も多くいただいたので、急遽東京での開催を決定しました。
今回のテーマは「シーティングで変わる障害児の未来」。セミナーでは、午前中に重力の影響、二次障害の防止、姿勢とシーティングについて講義をしました。昼食を挟んで午後には、重度な障害や変形・拘縮・脱臼・筋緊張への対応についてお話ししたあと、すでにシーティングを提供しているお子さんに登場していただき、どのようなシーティングを提供して姿勢を改善したかを説明しました。次にお母さんたちにシーティングによってどのような変化が現れたかを話していただきました。私の本に登場してくださった玲央君はシーティング後に左肘と頭が自分の意志で動かせるようになり、スイッチを使ってコンピューターを使用できるようになったそうです。「シーティングでは良い姿勢をとらせること自体がゴールではなく、姿勢の改善がスタートとなり、そこから様々な活動が可能になる」と拙著に書かせていただきましたが、まさにその成功例と言えるでしょう。今後の更なる活躍に期待です。
セミナーの最後にシーティングを希望される方2名にシーティングを提供。姿勢の改善にとても喜んでいただきました。今回のセミナーにも多くの熱心な皆様に集まっていただき「知らなかった情報をたくさん得ることができた」「諦めてたことが改善可能だと知って嬉しかった」などの肯定的な感想を多くいただきました。しかしまだまだ情報が届いていない地域も多いので、これからもこのようなセミナーを全国で開催して最新の情報と即効性のあるシーティングについて、ひとりでも多くの皆さんに伝えていきたいと願っています。今回のセミナーに参加してくださった皆様、セミナーに協力してくださった皆様ありがとうございました。

 

国際福祉機器展HCR2008

<2008年9月24-26日>
今年も9月24~26日に東京有明のビックサイトで国際福祉機器展(HCR2008)が開催されました。今年は私の本「運命じゃない!」の出版があったことを受けて「様々な二次障害は防止できる!変えられる!元気に活動できる!可能性を追い求められる!」をテーマにブースを作りました。
今年の一番の特色は、実際の車いすとシーティングのユーザーで活躍されている方達をゲストに招いたユーザーインタビューとデモンストレーションでした。私の本に成功例として掲載している脳性麻痺で四肢麻痺の小橋君と白井君がスイッチひとつによるコミュニケーションや電動車いすの操作を見せてくれました。四肢麻痺の頚髄損傷でアクティブに活動しているイラストレーターの岡部さん、スタンディング車いすを使って働いている方、そしてパラリンピックの水泳やバスケットボールの選手。毎日毎時間、様々な方達によるデモンストレーションを行いました。詳しくはアクセスインターナショナルHCR2008フォトレポートをご覧ください。
さらにブースでは無料のシーティング体験相談会であるシーティング・クリニックと褥瘡予防と再発防止のための座圧分布測定を行いました。多くの方にシーティングや褥瘡予防クッションを体験していただけて良かったです。
そして今年もセミナーとワークショップを開催しました。初日24日には障害児(者)向けに「障害児の変形防止のためのシーティング」、25日には高齢者向けに「車椅子で床ずれを治す。予防、再発防止のためのシーティング」、26日には「立てない人を立ち上がらせるスタンディングの効用」を開催しました。シーティングについては私が講義を行い、スタンディングについてはスイスとアメリカから来日したスペシャリストが担当しました。毎年多くの方に参加いただいて満員になっているセミナーなので、同様のテーマを最新の情報で更新した内容でお話ししました。高齢者向けのセミナーは今年も超満員になってしまいました。セミナールームに入れなかった皆様申し訳ありません。来年はもっと大きな部屋でご提供できたらと願っています。
今年はデモンストレーションとシーティング体験によってアクセスインターナショナルのブースは最も賑わっていたブースのひとつだったと自負しています。日本中から来場していただいた皆様ありがとうございました。

 

札幌シーティングセミナー2008

<2008年8月10日>
北海道では5年ぶりとなるシーティングセミナーを札幌コンベンションセンターで開催しました。あまり頻繁に来ることのできなかった北海道なので午前9:40~午後4:40までの6時間のフルセミナーとして、私の持っている最新の情報を時間の許す限り多くお伝えしました。当初、参加者は高齢者・介護関係の方達が中心だったのですが、障害児の関係者も参加されることになったので、障害児や重度障害者についての内容も追加しました。当日はPT,OTを中心に120名を超える方達に集まっていただき、とても嬉しかったです。
プログラムとしては、午前中に重力と二次障害の関係、車いすの設定についてお話しし、シーティングの第一部として骨盤の傾きと姿勢の関係から骨盤の後傾による問題と改善についてお話ししました。一時間の昼休みを挟んで午後にはシーティングの第二部として骨盤の左右への傾きによる問題と改善についてお話ししました。次に車いすの褥瘡対策についてお話しし、最後に障害児と重度障害者のシーティングとして変形・拘縮・脱臼の予防と悪化の防止、高緊張への対応、二次サポートの活用などについてお話ししました。
集まっていただいた方達からは休み時間やセミナー終了後にも多くの質問をいただき、参加された皆さんのシーティングに対する興味の高さが伝わってきました。
今回のセミナーではモニターの用意ができなかったのですが、札幌でのセミナーの開催を知った脳性麻痺の少女のお母さんからシーティングの依頼を受けたので、セミナーの前にシーティング評価を行い、昼休みにシーティングを提供しました。クッションとバックを変えて彼女に合わせて設定すると、背中や腰の痛みがなくなったと喜んでいただきました。さらに上肢の不随意運動があるということが分かったので骨盤ベルトを装着して昼食をとってもらいました。セミナー後に感想を聞くと、不随意運動なしで食事がとれたと、とても喜んでいただきました。
お母さんからはその後メールで「セミナーでは何もかもが目からウロコ状態でした。私自身とても勉強になり、こんな機会を与えてくださり深く感謝します。」とのメッセージをいただきました。そのメールの中で、札幌にはシーティングのできる人がリハビリ関係者にも車いす業者にもまだ少ないので、一年に一度は札幌で業者,PT,OTの先生も交えてシーティングの講習会を開催してシーティング技術と最新情報を伝えるとともに、シーティングの再調整を行ってほしいという依頼もいただきました。なかなか伺えなかった北海道ですが、最近新しい代理店が数社できたので、彼らの技術を向上させるとともに定期的なシーティング講習会を開催したいと考えています。
(今回は写真の撮影ができなかったので写真をアップできず残念です。)

 

北海道のひととき

<2008年8月9日>
最近このページでの活動報告が講演やセミナー中心になっていたので、趣向を変えて、久しぶりに訪れた北海道でのひとときについてご紹介します。北海道に来るのは2005年3月に流氷ダイビングで知床半島のウトロに行って以来の3年ぶり。それまでは2003年から3年間流氷の季節には流氷ダイビングを毎年楽しんでいました。2005年1月に積丹半島に野生のトドを水中で探す海獣ダイビングに行ったこともありました。今回は久しぶり開催された札幌でのシーティングセミナーのために北海道に来ることができたので、恵庭市に住んでいる友人が恵庭にある「10pound(テンパウンド)」というアウトドア・アクティビディを提供している施設に連れて行ってくれました。
空港から電車で恵庭駅へ。恵庭駅から車で20分程でテン・パウンドに到着。北海道らしい大自然が広がる風景の中に大きな池が3つ。そして小さな餌釣りのできる池の横の高台に食事のできるコテージが建っていました。テンパウンドではフライフィッシングからスノーモビルまでアウトドア・アクティビティが楽しめますが、今回は早い時間の飛行機がとれずに到着したのが午後5時だったので、一番手軽な餌づりを楽しむことにしました。いつもダイビングで海に潜って魚を見ていますが釣りをするのは十数年ぶり。簡単な餌釣りですが、たくさんのヤマメやニジマスが釣れて、子供のようにはしゃいでしまいました。
釣りの後はコテージのベランダでバーベキュー。北海道各地から取り寄せた新鮮な野菜やホタテ貝、そしてソーセージやラム肉などはどれもとても美味しかったです。しかしそれをも上回る美味しさのが少し前に釣ったニジマスとヤマメ。ニジマスは塩焼きにヤマメは素揚げにしてもらって食べたのですが、川魚がこんなに美味しいと思ったことはありませんでした。本当に美味しかったです。大自然の中でこんなに美味しい魚を食べられて幸せでした。
テンパウンドの施設はコテージまでスロープがあり、トイレも車いすで使用できました。このような施設には、このようなさりげないUDが似合います。素晴らしい施設。素晴らしい時間でした。
残念ながら10pound(テンパウンド)は2009年11月末をもって閉店となりました。いつの日か再開の日が来ることを願って、楽しみにしています。

 

恵庭駅の問題

<2008年8月9日>
東京の電車、地下鉄、新幹線のように小さな1段の段差であれば自分自身で、または簡単な介助で乗り降りすることができます。しかし、札幌の電車(私はエアポートライナーしか利用したことはありませんが)は乗降口に2段の段差があります。そのためスロープを使用しないと乗り降りするのは困難です。いつも使用する千歳空港駅や札幌駅では駅員がスロープを持ってきて介助してくれます。
今回、恵庭駅を初めて利用しました。午後四時半に到着した時には千歳空港駅から連絡してもらっていたのでスロープが用意され、問題なく降りることができました。問題は友人と会って食事をして夜9時ころに恵庭駅の改札を通ろうとした時に起こりました。切符を買って改札に行って駅員にスロープの用意と介助を頼みました。すると駅員は車いすの私に驚いて言いました。「午後6時以降は一人になるので、手伝えないんですよね~」私が「旅行者なのでそんなことは知らないし電車に乗る必要があるのでそれでは困る」と言うと駅員は「では、こちらを閉めてからホームに行くので待っていてください。」と言い、しばらくホームで待っていると駅員がスロープを持ってきてくれたのですが、「午後6時以降は一人なので車いすの人が電車に乗るなら午後6時までにしてほしいんですよね。」と言いました。私はその発言に唖然としました。
私のような旅行者や余暇での使用ならまだしも、仕事の帰りが6時を過ぎる車いすの人もいるでしょう。6時というのは常識的な時間ではないでしょう。恵庭駅にはエレベーターも身障者用トイレも身障者用駐車スペースも用意されています。車いすの通れる幅の広い改札もあります。せっかく作った施設や設備が無駄にならないためにも、一般の利用者と同様に車いすでも駅や電車が利用できることを切望します。
「車いすでの利用は6時まで」と言った若い駅員の表情や言葉には全く罪悪感が見られなかったのは驚きであり残念でした。このような問題があるのは恵庭駅だけではないことを知りました。国鉄が民営化して21年。ユニバーサルを目指す社会の中でJRにも最低限のサービスは提供してほしいです。
(写真はその後に到着した札幌駅)

 

2008岩手県シーティング研修会

<2008年8月1日>
岩手県にシーティングを普及するために、いわてリハビリテーションセンターの協力を得て昨年から開催しているシーティング研修会の今年第一回の研修会を岩手県北部の二戸シビックセンターで開催しました。昨年は盛岡での二回のセミナーに加えて県の東部と南部の施設に於いて実践セミナーを開催しました。今年は県の北部でということで二戸での開催が決まりましたが、シーティングの知られていない北部で参加者が集まるだろうかとの心配がありました。しかし参加者を募ってみると岩手県の全域から100名以上の参加者に集まっていただき、とても嬉しかったです。
研修会の時間が2時間だったので、車いすの設定からシーティングの基本、そして骨盤の傾きによる様々な問題への対応、そして褥瘡予防と再発防止のためのシーティングについて話すのはかなり大変でした。研修会の後、参加された方々からはとてもとても好意的な感想をいただいて嬉しかったのですがが、「時間が短かった」「もっと聴きたかった」「ちょっと早口だった」との意見も多く、次回以降の研修会のための反省点として役立てたいと思いました。
この研修会の前日の夕方には、いわてリハビリテーションセンターで褥瘡予防と再発防止のためのシーティングについて研修会をしました。「褥瘡」がテーマだったのでセラピストの方たちの他に看護師や医師の方にも多く参加していただき、褥瘡の予防、治療、再発防止のために車いすとシーティングが果たせる役割について知っていただけてよかったと思います。
岩手県では今年もまた昨年のように開催を希望される施設に於いて実践セミナーを開催していく予定です。

 

養護学校での障害児向けシーティングセミナー

<2008年7月24日、29日>
今年も養護学校から研修会の依頼をいただき24日と29日に研修会を行いました。毎年夏休みの時期に多くの養護学校からシーティングの研修会の依頼をいただいてとても嬉しいのですが、7月の後半に依頼が集中してしまうため、日程が重なってしまいます。今年も二校のご依頼をお断りせざるを得ず、申し訳なく、とても残念でした。来年はもう少し日程が分散してもっと多くの学校のお手伝いができればと願っています。
7月24日に依頼を受けた養護学校は以前にも研修会を開催したを学校です。新しい先生が多くなったということで、再度姿勢とシーティングについての研修をご依頼いただきました。前回は2時間の研修でしたが、時間が短かったとの感想も多かったことから今回は3時間いただいたので、休憩を入れながら詳しくお話しすることができました。重力と姿勢の関係、二次障害の予防と悪化の防止、良い姿勢と悪い姿勢、側彎と円背をはじめとした障害児に多く見られる変形への対応、拘縮や脱臼の予防や再発防止、筋緊張への対応などについて5月に出版した私の本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」に掲載した症例のご紹介もしながらお話ししました。長時間の研修会なのに参加された皆さんはとても熱心に聴いてくださって嬉しかったです。
障害児と毎日関わる学校の先生方に、体に害を与えない車いす上の姿勢と車いすから降りた時の姿勢について知っていただくことはとても大切です。せっかく家庭で正しい姿勢保持が行われていても学校や施設で関わる方たちに姿勢やシーティングの知識がないと、せっかくのシーティングや姿勢保持の効果が半減してしまいます。だからこのような養護学校からの依頼はとても嬉しいのです。
翌週の7月29日には埼玉の養護学校で研修会を開催していただきました。この研修会には他の養護学校からも先生方が参加してくださいました。こちらの研修会ではシーティングを初めて知った方達がほとんどでした。2時間の研修会だったので、初めての方向けにシーティングがどんなことを可能にするか、障害児の二次障害は予防できることを中心にお話ししました。研修会後、参加者の方たちからとても良い感想をいただきました。今回の研修会が障害を持った生徒さん達の二次障害を予防して残存機能を最大限に発揮できることに繋がり、健康に元気で活動できるお子さんが増えればと願っています。

 

佐賀ユニバーサルデザイン講演と推進会議

<2008年7月17-18日>
佐賀県にユニバーサルデザインの講演とUD推進会議のために行ってきました。県庁そぱの美術館ホールで開催された県主催の講演会には多くの県職員と一般の方たちが集まってくださいました。ユニバーサルデザインの街づくりと障害者・高齢者の支援について1時間半ほどお話ししました。翌日には佐賀県ユニバーサルデザイン推進会議に参加しました。四時間という長い会議でしたが、実りある会議経ったと思います。
私が佐賀県をお手伝いするようになったきっかけは、2003年11月に古川知事が私を訪問してくださったことでした。とても光栄なことに古川知事は、自治省にお勤めのころ、私が編集長として創刊した日本初のスポーツ情報誌「アクティブジャパン」を定期購読してくださっていたのです。当時、アクティブでカラフルな身障者スポーツの写真を豊富に使い、最新の情報を発信していたアクティブジャパンは、大きな話題になり、日本で障害者スポーツが一般に認知されるきっかけを作ったことで知られています。しかし私が編集長として本当にやりたかったのは、身障者のイメージ、置かれている立場、取り巻く環境の改善でした。そこで「コンセンサス97」という記事を使って、次世代の身障者用トイレやホテルの客室について議論したり、コンセンサスを集めて身障者の考えを社会に伝えようとしました。私が一番やりたかったのはこの部分であり、スポーツは意識改革のためのツールだったのです。
私が感激したのは、古川知事がこの連載記事をよく覚えていてくださったことです。そしてその記憶から、私に佐賀県のユニバーサルデザイン化の協力依頼をしてくださったのです。翌年2004年の2月には佐賀県で初めてのユニバーサルデザインの講演をして、佐賀県UD指針の作成を手伝い、UD推進会議のアドバイザーとなって現在に至ります。
この5年間に、佐賀県のUD普及活動は進み、様々な活動が始まり、変化が起こりました。私も様々な提案やコンサルティングを提供しましたが、その中でも私が最も誇れるのは古川知事からの依頼に応えて企画・提案した佐賀県パーキングパーミット制度のスタートです。日本初となった身障者用駐車スペース利用のための制度は大成功しました。その後、長崎県・熊本県・福井県・山形県等に拡がっています。これからも色々な提案をしてユニバーサルな社会の実現のためにお手伝いしていきたいです。

 

青森障害児シーティングセミナー2008

<2008年7月5-6日>
青森県では初の障害児向けシーティングセミナーをアピオあおもり大研修室にて開催しました。このセミナーは青森市の青森障害者ともの会コスモスの会長さんが東京で開催された肢体不自由児養護学校PTA連合会の中央研修会で私のセミナーを聴かれてからずっと依頼してくださっていたもので、やっと実現することができました。
せっかく青森まで行くのだからということで、初日にシーティングの講義を行い、2日目にシーティング体験希望者にシーティングを提供するというプログラムで開催しました。初日のセミナーには多くの障害児(者)関係者が集まっていただき熱心に講義を聴いていただきました。しかし翌日のシーティング希望者がとても多くなったため、急遽セミナーの後半に2名の方のシーティング体験を行いました。二人とも姿勢が改善して喜んでいただきました。
2日目は初日に参加した方たちが再度集まってシーティング体験を行う予定でしたが、2日目から参加する方も多かったため、急遽セミナーの講義の部分をダイジェスト版でお話しすることになりました。私がお話しをしている間に弊社の担当者が別室でシーティングの評価を行い、評価の終わった方から順次、私がシーティングの最終調整を公開で行うという形にしました。
2日目には7名のシーティングをしました。ほとんどが脳性麻痺の方たちで、年齢も19~30歳と二次障害が進んでいる方も多かったのですが、それぞれ姿勢の改善ができ、筋緊張の緩和など二次障害が改善された方も多かったです。これまで高緊張で上肢が使えなかった脳性麻痺の女性がシーティング後に車いすに取り付けたテーブルの上でコミュニケーション・エイドを初めて使用して自分の名前が書けた時には会場から拍手が起こりました。
青森ではシーティングに対する理解もまだ低く、シーティングのために座位保持装置の交付を受けるのは難しいのですが、今回シーティング機器の購入を決めた方を中心に成功例を作って行き、青森の障害児(者)の方たちの二次障害を防止して、機能性を向上するお手伝いをしていけたらと願っています。
セミナー後にいただいたアンケートの結果には嬉しい感想がいっぱいでした。「シーティングの大切さが分かった。骨盤をきちんとする事の大切さがよく分かった。側湾は仕方のないものと思っていたが、そうではないことを知り前向きな気持ちになった。シーティングの理論をとても分かりやすく具体的に説明されていて、知らなかったこと、間違った考えをしていたことがいろいろとあった。二次障害を防ぐために何をすればよいのか知ることができた。モニターの子供さんに実際に合わせながら説明を受けられたことが分かりやすくてよかった。実際にシートやクッション、ベルトなど、使い方を実演して説明していただき、大変わかりやすく、理解しやすかった。最先端の技術を知れたことと、話が非常に分かりやすかった。何より実際にデモンストレーションを見られたことが大変勉強になった。このような考え方が広く普及したらいいと思った。」
障害児(者)の家族が中心となって開催してくださったセミナーでしたが、素晴らしい2日間になって、とても満足しています。これが青森でのシーティングの普及に繋がれば嬉しいです。青森の皆様ありがとうございました。

 

「愛と友情のボストン」再版のお知らせ

<2008年6月25日>
6月25日に藤原書店より、私の留学中の事故からアメリカでのリハビリ、復学、大学生活、そして帰国後の日本での活動を書いた本「愛と友情のボストン」が再版されました。今回は「車椅子から起こす新しい風」というサブタイトルです。
この本は、私がまだボストンの大学3年生の時に集英社から依頼されて書いた「愛と友情のボストン 翔べ!青春の車椅子」が元になっています。その12年後に文京書房から再版されることになり、帰国後の10年について加筆して「愛と友情のボストン そして、その後の十年・・・」 として再版しました。加筆した章には、帰国後の生活、就職、水泳選手としての活動、パラリンピック出場、アクセスインターナショナルの設立、アクティブジャパンの創刊などが含まれています。
そして2008年5月に「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を出版した藤原書店から「愛と友情のボストン 車椅子から起こす新しい風」として再々版されることになったのです。この本が24年もの長い期間、多くの方に読み続けられていることにとても感謝しています。
「愛と友情のボストン」というタイトルは初版時の編集長さんに付けていただいたタイトルで、最初はちょっと恥ずかしく感じました。しかし留学中の高校生が転落事故で車いすの生活になり、リハビリをして高校に復学して、ひとり暮らしをして様々なことに挑戦して大学を卒業したという本の内容を考えると、様々な人々の愛と友情に支えられていたのが分かります。そのおかげでとても楽しい6年半の車いすでのアメリカ生活が可能だったのでしょう。
日本の障害者を取り巻く環境は24年前のアメリカを超えられたでしょうか?この本を読んでいただくと、私が障害があることをまったく気にせずに一人暮らしをして学生生活を満喫し、様々なことにチャレンジできた理由がお分かりいただけるでしょう。帰国後に日本の障害者を取り巻く環境や選択肢のなさに愕然として始めた様々な活動についてもご紹介しています。
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「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」出版のお知らせ

<2008年5月23日>
5月23日に藤原書店より、障害を持ったお子さんの家族向けに、姿勢とシーティングの大切さを伝える本「運命じゃない!シーティングで変わる障害児の未来」を出版いたしました。シーティングの普及活動を始めて今年で15年、ずっと書きたかった本が出版できてとても嬉しいです。この本には私が今までセミナーでお話ししてきた内容を中心に、11の成功例についてご家族のお話とともにご紹介しています。
「運命じゃない!」というタイトルは私がシーティング・セミナーでいつも使っている言葉です。変形をはじめとする二次障害は「障害を持って生まれた運命だからしょうがない」のではなく、適切な車いすの設定とシーティング、そして日常の姿勢を考慮することによって防止が可能なことを、ひとりでも多くの障害を持った方とご家族に伝えたい。そんな気持ちでこの本を書きました。この本が障害児(者)の二次障害の防止につながって、健康に発育でき、残存機能を最大限に発揮できるようになって元気で活動できる方が増えることを心から願っています。
その結果として、障害を持った方と家族、みなさんに幸せになってほしいという思いを込めて表紙をスマイル(笑顔)にしてみました。
本書の内容は障害児が中心ですが、姿勢とシーティングの基本的な考え方についてお話ししていますので、中途障害者から高齢者まですべての車いす使用者の方に役立つと思います。二次障害の防止や機能性向上のための適切な姿勢保持には、障害を持った方の生活に関わるすべて方の協力が必要です。ご家族はもちろんですが、日常生活で関わる方の理解がひとりでも多く得られることで、より良い結果につながります。ぜひ関わる方皆さんに読んでいただきたいと願っています。
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2008新春シーティングセミナー

<2008年2月24日>
昨年カナダからシーティング・スペシャリストのOTを招いて行った中上級者向けシーティングセミナーがとても好評だったのを受けて、今回はオーストラリアからボストン出身のシーティング・スペシャリストのPTであるエイミー・ビヨンソンさんを招いて初心者・中級者向けシーティングセミナーを開催しました。今回のセミナーでも私が通訳を務め、午前9;30~午後4:00まで様々なプログラムを提供しました。
午前中にはシーティングの基本、重力の考え方、高齢者と脊髄損傷・頚髄損傷者のシーティング、褥瘡予防と再発防止についてお話ししました。昼食を挟んで、午後から1時間ほど障害児と脳性麻痺を中心とした重度障害者のシーティングについて、二次サポートを含めてお話ししました。
セミナーの最後の1時間半は「ハンズオン」と呼ばれるグループに分かれてのワークショップを行いました。今回のハンズオン・セッションでは、参加者120人を80人のPT,OTを中心としたグループと40人の代理店担当者のグループに分けて二部屋を使い、10のグループに分けて、グループごとに車椅子とシーティングの調整、褥瘡予防クッションの比較、反発力の体感、新開発製品J3バックの取り付けと調整、バックサポートのカスタム化などについて、シーティングを提供する側と体験する側を交互に行って試乗したり体験したりしていただきました。今回もこの体験セッションはとても好評でした。講義の後に実際にシーティング機器を使って体験していただくのが理解していただくための一番の方法だと再確認しました。参加者の方達がこのセミナーで学んだことをそれぞれの仕事に役立てていただければ嬉しい限りです。